新潟県は4日、佐渡トキ保護センター(同県佐渡市)で飼育している国の特別天然記念物トキが3日に産卵したと発表した。センターによると、国内の施設で繁殖に取り組む29組のつがいのうち、ことし初めての産卵。これまでで最も早かった昨年3月5日よりも2日早い。

 産卵したのは、4歳雄とつがいになっている13歳雌。3日午後5時25分ごろ、職員が監視モニターで産卵するのを確認した。巣の隙間から落下したが、割れなかった。

 繁殖は新潟県以外に東京都、石川県、島根県の施設で取り組まれている。昨年も29組が計188個を産卵。巣立ったのは32羽だった。

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