絶滅したドードー鳥はマヌケじゃなかった! 優れた嗅覚の持ち主 | ニコニコニュース

絶滅してしまったドードー鳥の新たな真実が明らかに※「MailOnline」のスクリーンショット
クランクイン!

 ドードーは、かつてモーリシャスに生息していた大きな飛べない鳥だ。1662年に最後に確認され絶滅してしまった彼らは、これまでまぬけな鳥だと言われ続けてきた。しかし今回、研究者によってドードーの汚名は挽回された。鳩と同じサイズの脳を持ち、優れた嗅覚を持っていたことが判明したのだ。

【関連】癒しの「どうぶつ」フォトギャラリー

 「1500年代にモーリシャスが発見されるまでドードーは天敵もなく過ごしていましたが、船乗りたちの食肉用として消費されていきました。そうした行いや生態系を乱す生物の侵入により、人の上陸から100年もせずにドードーは絶滅してしまいました」。こう語るのは、論文の主執筆者ユージニア・ゴールドだ。彼女はアメリカ自然史博物館のリチャード・ギルダー大学院の卒業生であり研究員でもある。論文は「Zoological Journal of the Linnean Society」で発表された。

 「現在ドードーが知られているのは、ほとんど絶滅したという点についてのみです。だから間抜けだという評判が立つのではないかと思います」。しかし、実際の生態に関しては解明されていない点が多いのが事実だった。

 検体が極端に少ない点も研究を難しくしていたが、今回ゴールドはロンドン自然史博物館に保存されているドードーの頭蓋骨をCTスキャン。またアメリカ自然史博物館では世界各地の7種の鳩の頭蓋骨をCTスキャンした。これらのスキャンデータから、頭蓋骨に沿ったドードーの仮想の脳の量を割り出したのだ。


「大きくもなく、小さくもない。体のサイズを考えると妥当です」。ゴールドもチームメンバーも意見は一致している。

 ゴールドは「脳のサイズで知性を図るとしたら、だいたい鳩と同じレベルと言えます。もちろん知性はサイズだけでは測れませんが」と加えた。