馳浩文部科学相
共同通信社

 2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場の聖火台の設置場所が決まっていない問題で、馳浩文部科学相は4日の閣議後の記者会見で、建設の事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)が聖火台は競技場外の設置になると「思い込んでいたようだ」との認識を示した。

 馳文科相は昨年白紙撤回されたザハ・ハディド氏デザインの旧計画でも、聖火台は建物外に配置する想定だったと明らかにした。JSCは今回も内部に設けることを考慮していなかったという。政府が昨年8月にまとめた新たな整備計画にも聖火台に関する記載はなく、想定の甘さが露呈する事態となっている。