罪深きアラサー女性の大罪アンソロジー!? 残念な女子の生態図鑑!! | ニコニコニュース

『こんな私はだめですか?』(シモダアサミ/祥伝社)
ダ・ヴィンチニュース

「自分の全てを受け入れてくれる恋人がほしい」。そんな願望も大罪になる……かもしれない。
『こんな私はだめですか?』(シモダアサミ/祥伝社)は、様々な願望、事情を抱えたアラサー女子たちの残念無念な短編コミック集だ。

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「素敵な恋愛がしたいのに、どうしてか恋人ができない」「長続きしない」と悩みを抱えている独身女性にとって、この短編集は「あるある!」と共感できる魂の友になるかもしれない。もしくは「あるある……」と身に覚えがありすぎて、身につまされる一冊かもしれない。

 全7話。それぞれに人の大罪がテーマになった恋愛物語が描かれている。簡単に紹介してみよう。

「認めない私」(傲慢)……「変な男」とばかり付き合ってしまう真由。「普通」を求めて次から次へと男を変える。そんな真由にも、ついに「普通」の彼が? と思いきや、ラブホテルに行ってみると、彼の驚くべき癖を目撃し……というお話。

 男女共に、自分にとっての「普通」が相手とは違う場合もある。相手にとっての「普通」を受け入れていくことが、愛を育むためには必要なのかもしれない。自分の「傲慢」さを見詰め直させてくれる。

「甘えない私」(憤怒)……デキる女性として社内でも有名な園山さんは、彼氏にフラれたばかり。原因は「甘えられない」こと。しかし彼女は以前、「しっかり者の君が好きだった」と甘えたことが原因で、これまたフラれた経験があった。そんな園山さんに、お調子者の上司が「甘えろ!」とせがむが……。

「諦めない私」(強欲)……年下男にこだわるサチ(30歳)。「付き合うなら若い男!」と年齢を詐称してまで若い男と付き合うことを諦められないサチは、ついに中学生とデートをするようになる。だが、お母さんに間違われてショックを受けてしまう。強すぎるこだわりは恋愛において罪になるのだろう。

「知らない私」(色欲)……男性経験はないけれど、マンガで得た知識だけは豊富な早苗。ついに彼氏ができて、夢にまでみた初体験を迎えるが、どうにも想像と違って……? というお話。知識ばかりで頭でっかちになることは、恋愛において得しないのかも?

「期待しない私」(怠惰)……常にローテンションな君江の趣味は、「のぞき」。誰もいないと思わせて、押入れの中から同棲中の彼氏の「一人の時間」をのぞき見ることに興奮を覚えていたが、彼の秘密をのぞき見るのも飽きちゃったから……。クールな態度は彼氏を不安にさせる。たまには相手へストレートに愛情表現する「かわいげ」も必要なのかもしれない。

「受けいれない私」(暴食)……自分のことは棚に上げて、「合う」男を探し求める真由(再登場)。ちょっとした「合わないこと」ですぐに男性と別れてしまう真由は「人を好きになることが、自分には分からないのかも」と不安を覚える。そんな中、全然タイプじゃない(見た目もいまいち……)な相手に、不意にときめきを覚えてしまい……。「恋に落ちる」瞬間を見せつけてくれるお話。人を好きになることは「考える」のではなく「感じる」ものだと思い知らせてくれる。

「わからない私」(嫉妬)……妻子持ちの上司と不倫をしている桐島さん。彼の「愛している」という言葉を信じて、2年が経つ。ある時、上司とその妻子と顔を合わす機会が。自分一人だけの物だと思っていた上司には、分かっていたことだけど、別にも愛する人がいて……。不倫の末には何が残るのか。

 どのお話も、「今の自分」を鏡のように映してくれている、そんな物語。自分の大罪に気付くために、アラサー女子は必読のコミックだ!

文=雨野裾