心に残る『ポケットモンスター』の四天王／チャンピオン10選

ゲーム『ポケットモンスター』において、ジムリーダーがポケモントレーナーにとっての登竜門ならば、四天王はその総まとめ役であり、チャンピオンは最後の関門です。

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そこで今回は強敵であり、個性が強い、印象的な『ポケットモンスター』の四天王とチャンピオンを合わせて10人ピックアップしました。

あくまでも個人的なセレクションなので、「あの四天王がいない！」「あのチャンピオンがいない！」との声もあると思いますが、ご了承ください。なお、キャラクターの順番は四天王・チャンピオンとして対決した順です。

以下、各作品のネタバレがあるので、ご注意ください。

■カンナ（カントー地方の四天王）

こおりタイプのポケモンのスペシャリストであり、シリーズを通して初めて闘うことになる四天王の1人です。それだけでも印象に残りますが、ただし選んだ理由はそれだけではありません。

一番の理由は、カンナが『ポケモン赤・緑・青』などの初期のシリーズで登場して以来、全く登場していないからです（リメイク版を除く）。

ポケモンの登場人物は表面上ではほとんどつながっていないように見えますが、実は誰かの弟子や知り合いであるということがよくあります。

しかし、カンナにはそういった背景が全くなく、オンリーワンの存在です（アニメ版でジムリーダーのカスミが憧れる人物という設定はありますが）。

ファンの間でも人気のキャラクターですが、最新作までの間にストーリーに名前も登場せず、消息もわからないというのは非常に印象的です。

■ワタル（カントー地方の四天王）

『ポケモン赤・緑・青』などで4番目に闘うことになる四天王の1人であり、ドラゴンタイプのスペシャリスト。

最初のシリーズでは、ドラゴンタイプに対する弱点はドラゴンタイプとこおりタイプですが、ドラゴンタイプの技は「りゅうのいかり」という40の固定ダメージを与えるものしかありませんでした。

そのため、ワタルが持つカイリューはほぼ弱点がなく、能力の高さもあり、かなりの強敵だったのです。伝説の鳥ポケモンであるフリーザーの「れいとうビーム」の餌食といえば、そうなのですが......。

後に、彼はジョウト地方のチャンピオンとなります。

■キョウ（ジョウト地方の四天王）

『ポケモン金・銀・クリスタル』などで2番目に闘うことになる四天王であり、どくタイプのスペシャリスト。

前作『ポケモン赤・緑・青』をプレイしていた方は、彼の登場に誰もが驚いたことでしょう。前作では、カントー地方にあるセキチクシティのジムリーダーを務めていた彼が、ジョウト地方で四天王の1人になっていたのですから。

その後プレーヤーはカントー地方へ行き、またセキチクジムを訪れることになります。そこでは、娘のアンズがジムリーダーを務めているのです。結婚していて、娘もいたのか！と驚いた人も多いのではないでしょうか？

■シロナ（シンオウ地方のチャンピオン）

『ポケモンダイヤモンド・パール・プラチナ』に登場する、バランス良くさまざまなタイプのポケモンを使用する女性チャンピオン。見た目はクールビューティーで、性格は素っ気ないのかと思いきや、めちゃくちゃ主人公に助言してくれる優しいお姉さんです。

黒コートをピシッと着こなし、きっとしっかりした性格をしているのだろうと思っていましたが、彼女の部屋を見ると......。そこは今で言う汚部屋（おべや）。彼女は片付けるのが苦手なずぼら人間なのです。

シロナはその見た目と内面のギャップもあり、『ポケモン』シリーズの中でも、かなりの人気を誇ります。また、「チャンピオンシロナ戦」のBGMは、名曲が多いと言われるポケモン音楽の中でも人気の高い楽曲です（『大乱闘スマッシュブラザーズ for WiiU』にもアレンジ版が収録）。

■シキミ（イッシュ地方の四天王）

『ポケモンブラック・ホワイト』シリーズに登場する、ゴーストタイプのスペシャリスト。おかっぱの紫色の髪、黒の襟巻きなど、外見の印象が強いです。

小説家志望で、先に紹介したシロナには密着取材を行っているなんていうエピソードもあります。このような作品を超えた細かい設定も『ポケモン』の魅力の1つでしょう。もしかすると、今後のシリーズで彼女が書いた小説も登場するかもしれません。

■カトレア（イッシュ地方の四天王）

『ポケモンブラック・ホワイト』シリーズに登場する、エスパータイプのスペシャリスト。彼女もシキミ同様、ビジュアルが印象的です。なにせ主人公が来る直前まで恐らく寝ていて、寝間着姿？のままバトルに突入します。

『ポケモンブラック・ホワイト』シリーズで初登場かと思いきや、彼女は『ポケモンプラチナ』や『ポケモンハートゴールド・ソウルシルバー』でのやりこみ要素の1つ「バトルキャッスル」にも登場します。

シロナとも仲が良く、ポケモンを使用しての稽古もするものの、彼女には勝ったことがないという小話もあります（シロナさん強い！）。

■アデク（イッシュ地方のチャンピオン）

『ポケモンブラック・ホワイト』に登場するチャンピオン。使用するポケモンはむしタイプが少し多めですが、基本はバランスタイプです。

印象的な理由は少し特殊ですが、チャンピオンであるアデクとは闘わなくてもエンディングを迎えられるから。

基本、『ポケモン』シリーズはチャンピオンを倒してからエンディングですが、『ポケモンブラック・ホワイト』ではプラズマ団のボスであるゲーチスを倒すと、エンディングに入ります。

四天王を倒してチャンピオンのもとにたどり着くと、アデクが別のトレーナーに倒されており、そのままイベントが進行。ラストダンジョンに入るという展開です。エンディングを迎え、強化された四天王を倒した後に、アデクとは闘えます。

この強化された四天王は、出すポケモンがレベル70を超えており、アデクへたどり着くには手持ちのポケモンをかなり強化しなければいけません。そしてアデクを倒すと、やっとシリーズ恒例の「殿堂入り」を果たせるのです。

■アイリス（イッシュ地方のチャンピオン）

『ポケモンブラック2・ホワイト2』の女性チャンピオン。主にドラゴンタイプのポケモンを使用します。

史上最年少のチャンピオンが登場したという事実だけでも強烈ですが、『ポケモンホワイト』をプレイした人にとっては、より印象的なキャラクターでしょう。

『ポケモンホワイト』で登場したアイリスは、ソウリュウジムのジムリーダーでしたが、2年後が舞台である『ポケモンブラック2・ホワイト2』で彼女はチャンピオンとして君臨しています。

『ポケモンブラック・ホワイト』シリーズは直接的な続編なので、「このチャンピオンを倒したら、ストーリーも終わりか......」というさびしさがあるのも、グッとくる要因でしょう。

ちなみにアイリスは、シロナにとても懐いているという小話もあります。シロナさんの交友関係、広すぎです。

■パキラ（カロス地方の四天王）

ほのおタイプのスペシャリストであり、カロス地方のアナウンサーも兼ねているパキラ様。見た目がきれいで口調はアナウンサーということもあり、なんとなく丁寧な印象を受けますが、これは表の顔......。

エンディング後のサイドストーリーで彼女の裏の顔が暴かれます。パキラは、人間の大量虐殺を図っている組織であるフレア団の大幹部の1人だったのです。

主人公と相対する時、口調は荒いものに変わっています。彼女の本当の性格はフレア団の部下の話から察するに、冷酷無情です。

四天王の1人が反社会的組織の大幹部であり、アナウンサーもしているという事実は衝撃的でした。パキラとの決着はまだついていませんが、いつか発売されるとうわさの『ポケモンZ』で結末が見られることを期待しています。

■カルネ（カロス地方のチャンピオン）

『ポケモンX・Y』での女性チャンピオン。本業はモデルで、バランス良くいろいろなタイプのポケモンを使います。

印象に残った理由は、まさか彼女がチャンピオンだとは思ってもいなかったから。シロナやアイリスなど、たいていのチャンピオンは何かしらの形で主人公たちとストーリー上で絡みます（主人公と共闘したり、主人公に助言したり）。しかし、カルネはチャンピオンとして会うまでに、話すイベントが2回あるだけです。

登場回数は少ないものの、カルナの白を基調とした奇抜にも見える衣装は印象に残るので、チャンピオンとして現れた場合でも「誰？」とはならないあたり、キャラクターデザインの秀逸さが感じられます。

全体を通してみると、シロナが他のキャラクターと接点を多く持っていることに気がつきます。今後のシリーズでも、再登場する可能性は高そうです。パキラ様もきっと近々登場するでしょう。彼女との決着も早く見たいです。

（Go Itakura）

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