ロッテホールディングスの臨時株主総会後、記者団の質問に答える重光宏之氏＝６日午前、東京都新宿区
共同通信社

　親族間の経営権争いが続くロッテホールディングス（ＨＤ）の臨時株主総会が６日、東京都内の本社で開かれた。経営中枢への復帰を目指し、招集を請求した元副会長で創業者長男の重光宏之氏が、現副会長の次男昭夫氏ら経営陣の解任を提案したが、否決された。

　宏之氏は６月に開催予定の定時株主総会に向けて同様の議案を提出したと表明した。現経営陣はこの再提案を受理するかどうか慎重に検討する方針だ。「お家騒動」は収束したとは言えず、泥沼化の様相となっている。

　今回の臨時株主総会で宏之氏は、議案成立に必要な議決権の過半数の同意を得られなかった。昨年８月に続き、現体制が承認された。