【ニューヨーク共同】国連の潘基文事務総長は4日、世界に展開する国連平和維持活動(PKO)の要員らが2015年に、派遣先で未成年を含む女性に性的暴力などを行った疑いのあるケースが計69件あったとする報告書を公表した。14年の52件より17件増加した。

 日本の陸上自衛隊が施設部隊を派遣している南スーダンの国連南スーダン派遣団(UNMISS)では、こうした事例は確認されなかった。国連には性的暴力などに関与したPKO要員に対する処罰権限がなく、関係国も処罰に消極的なため、暴力に歯止めがかかっていない。