川崎市の多摩川河川敷で昨年2月に起きた中学1年上村遼太さん=当時(13)=殺害事件で、傷害致死罪に問われた事件当時17歳だった少年(18)の裁判員裁判公判が7日、横浜地裁(近藤宏子裁判長)で開かれ、検察側は懲役4年以上8年以下の不定期刑を求刑した。弁護側は保護処分を求め結審した。判決は14日。

 事件では少年3人が起訴された。検察側は論告で「年長者3人が無抵抗の上村さんに寄ってたかって首を切り付けた。むごいの一言に尽きる」と指摘。17歳だった少年は上村さんと最も親しかったとされ「上村さんに最も絶望感を与えたのは少年の行為だ」と述べた。