神戸市長田区で2014年9月、市立小1年の女児=当時(6)=が殺害された事件で、殺人や死体損壊、わいせつ目的誘拐などの罪に問われた君野康弘被告(49)の裁判員裁判の初公判が7日、神戸地裁(佐茂剛裁判長)で開かれた。君野被告は殺人罪などを認めた上で「わいせつ目的で誘拐した記憶はありません」と起訴内容の一部を否認した。

 冒頭陳述で検察側は「女児を尾行し自宅に誘拐した後、犯行の発覚を防ぐためや遺体にわいせつな行為をする目的で殺害した」とし、アダルトサイトの視聴や遺体の状況からわいせつ目的を立証する方針を示した。