宝塚宙組、ルドルフを役替りで!「エリザベート」三者三様の魅力に注目 | ニコニコニュース

 宝塚歌劇団を代表する人気ミュージカル「エリザベート」。日本初演から20周年の節目を迎える2016年、朝夏まなと・実咲凜音が率いる宙組が再演に挑む。宙組版「エリザベート」でファンが注目しているのが、澄輝さやと・蒼羽りく・桜木みなとの3人による、皇太子ルドルフの役替りだ。

 ルドルフは、若手路線スターが演じることの多い役。これまでにも、初演の香寿たつきを始め、数々のトップスターが若手時代に演じてきた。今回は、ルドルフを演じる3人の魅力を紹介する。

 澄輝さやと(91期)は、涼やかな佇まい、伸びやかな歌声、高貴さが魅力のスター。これまでに新人公演主演は1回、バウ主演1回の実力派。かなり上級生でのルドルフ挑戦となるが、男役10年を経験したからこそ、大人のルドルフとしての深みある役作りに注目だ。

 蒼羽りく(93期)は、温かみのあるお芝居、身体能力を生かしたダンスに定評がある。新人公演主演は3回。母親に受け入れられない寂しさなど、ルドルフが内包する”脆さ”の表現に期待だ。懸念は歌唱力。劇中歌「闇が広がる」で一皮むけた歌声が聞けるか、勝負どころだ。

 桜木みなと(95期)は、歌・芝居・ダンスのバランスが良く、今後の活躍が期待されている若手スター。新人公演2回、宝塚バウホールの主演も経験し、急成長を見せている。明るいオーラを持つ彼女が、どのようにルドルフの絶望を表現してくれるのだろうか。若さゆえのルドルフの葛藤が楽しみだ。

 演目発表時から、配役発表に期待が寄せられていた「宙エリザ」。チケット難が予想されるが、三者三様のルドルフを目に焼き付けたい。ルドルフ以外にも、トート(朝夏まなと)、エリザベート(実咲凜音)、フランツ(真風涼帆)、ルキーニ(愛月ひかる)と主要キャストを演じる宙組生にも注目。宝塚を代表するミュージカル「エリザベート」の歴史に刻まれる新たな1ページを、楽しみに待とう。