記者会見する菅官房長官=9日午前、首相官邸
共同通信社

 国連女性差別撤廃委員会が日本政府に対してまとめた最終見解の案に、皇位継承を男系男子に限っているのは女性差別に当たるとして、皇室典範の改正を求める勧告が盛り込まれていたことが分かった。菅義偉官房長官が9日の記者会見で明らかにした。日本側が強く抗議し、7日に公表された最終見解からは記述が削除された。

 日本政府側は、国際機関が一国の皇位継承の在り方に注文を付けるのは異例と受け止めている。菅氏は記者会見で「わが国の皇位継承の在り方は、女子に対する差別を目的にしていないことは明らかだ」と述べた。