「子供預けるの怖い」=中3自殺で保護者ら―広島

 誤った非行歴のため志望校への推薦を出してもらえなかった広島県府中町立中学3年の男子生徒(15)が自殺した問題を受け、中学校で8日夜、臨時保護者会が開かれた。出席した保護者からは「子供を預けるのが怖い」などと声が上がった。

 保護者会は午後6時半から始まり、約450人が出席。厳しい質問が絶えず、予定終了時刻を2時間ほどオーバーし、午後10時ごろに終了した。

 取材に応じた自営業男性(47)は、自殺した生徒と同じ陸上部に所属する中3の息子がいるといい、生徒について「頑張り屋で優しい子だったと聞いている」と話した。

 男性によると、担任が体調不良を理由に保護者会を欠席したため、生徒の両親が「なぜ責任者が説明しないのか」と涙ぐみながら、抗議していたという。男性は学校側の説明について、「真摯(しんし)に話す気がないような印象を受けた。いらいらした」と憤った。

 それぞれ中2の息子を持つ40代の母親2人は「(参加した保護者は)みんな子供を預けるのが怖いと感じていた」と不信感を募らせていた。

 学校側によると、来週また保護者会を開く予定という。