【ワシントン時事】米大統領選の共和、民主両党候補者指名争いは8日、予備選と党員集会が4州で実施された。共和党は不動産王ドナルド・トランプ氏(69)が中西部ミシガンと南部ミシシッピの2州予備選、ハワイ州党員集会で勝利、首位の勢いを維持した。

 共和党のアイダホ州予備選は保守強硬派のテッド・クルーズ上院議員(45)が勝った。トランプ氏は4州のうち代議員が最も多いミシガン州をはじめ3勝を挙げ、指名獲得へ着実に代議員数を積み増した。

 民主党の2州予備選はヒラリー・クリントン前国務長官(68)がミシシッピ州で勝つ一方、バーニー・サンダース上院議員(74)がミシガン州で接戦を制した。サンダース氏は事前の世論調査結果を覆す勝利だったが、クリントン氏はミシシッピ州を大差で制しており、代議員獲得数では上回った。

 この結果、各候補の代議員数はニューヨーク・タイムズ紙の9日午前(日本時間10日未明)までの集計で、トランプ氏が458人、クルーズ氏が359人。民主党は自由に投票できる特別代議員を除きクリントン氏が760人、サンダース氏が546人となった。