記者会見で手元の資料に目を通す府中緑ケ丘中の坂元弘校長。左は府中町教育委員会の高杉良知教育長=9日未明、広島県府中町
共同通信社

 広島県府中町立府中緑ケ丘中3年の男子生徒=当時(15)=が、誤った万引記録に基づく進路指導を受けた後、昨年12月に自殺した問題で、実際に万引した生徒の名前を記載した生徒指導報告書が校内のサーバーに保存されていたことが9日、分かった。

 担任は同じサーバーに保存されていた誤った方の記録を使用していた。正しい記録もあることは知らなかったとみられる。正誤2種類の文書を共存させるずさんなデータ管理が、誤った進路指導の一因となった可能性がある。