先行体験会で『バイオハザード アンブレラコア』をFPS・TPS大好きライター・BRZRKが初プレイ! | ニコニコニュース

文:ライター BRZRK

●BRZRKが感じた本作の魅力とは?

 カプコンから、2016年5月12日発売予定のプレイステーション4、PC用ソフト『バイオハザード アンブレラコア』の先行体験会が、本日3月12日、東京・UDX秋葉原で開催された。ここでは、ライター・BRZRKによるプレイインプレッションをお届けする。

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 ドモー、BRZRKです。『バイオハザード』シリーズも気づけばもう20周年ということで、おめでとうございます。なんかもう、初代プレイステーションで部屋の明かりを消して、物音にビクビクしてプレイしていたころが遥か昔のように思えてくるわけですが、それだけ年を取ったということでしょうか。はぁ……。

 気を取り直して、2016年5月12日に発売予定となっている『バイオハザード アンブレラコア』のPC版メディア向け先行体験会に参加してまいりました。本作はオンライン対戦にフォーカスした(ひとりプレイ用のモードもちゃんとあるよ!)ハイスピードなTPS(サードパーソンシューター)のタイトルということで、FPSやTPSが三度の飯より好きな筆者の、簡単ではあるけどプレイリポートをお届けしようと思う。

 今回の体験会でプレイできたマップは『バイオハザード5』から“トライセルHQ”、“キジュジュ自治区12区域”、そして『バイオハザード4』で最初に訪れる“発端の村”の3つ。シリーズ作品をプレイしたファンからすれば、「おっ、あそこか!」といったところ。

 対戦に参加できる人数は3対3で、プレイヤーは2チームに分かれて戦うことになる。最近のオンライン対戦シューターのタイトルとしては人数は少なめだけど、マップサイズとゲームテンポがよく合わさっているため、とくにマイナスな印象もなく、これが最適解といった感じ。

 マップ上にはゾンビやケルベロス、マジニといった感染者も多数徘徊しているため、「見つけた!」と思ったらガナードだったでござる……といったことがネイティブに起こりうる。というか、間違って銃撃して居場所がバレたりしますね。

 そんな敵の中をどう行動するかというと、背中に“ゾンビジャマー”と呼ばれるバックパックを背負っていて、これが作動しているあいだはクリーチャーから攻撃を受けずに済むという便利なシロモノ。ただ、これを破壊されてしまうと、速攻でゾンビやガナードの餌食になってしまうため、致命的な状況を招かないためにも、ちょくちょく背後を確認するといいだろう。

 操作方法は一般的なFPSやTPSといったシューター系を踏襲しており、日々オンライン対戦で遊んでいるゲーマーなら違和感を感じることもなくプレイ可能だ。

 カメラは『バイオハザード4』から受け継がれる肩越し視点のTPSとなっている。ただ、これは僕の勘違いかもしれないが、これまでの作品より若干プレイヤーキャラクターにカメラ位置が近いように思える。そのため、右肩越しで操作していると、キャラクターより左側の情報があまり得られないため、方向キーの上を定期的に押して視界から得られる情報をこぼさないようにする必要があった。

 また、一般的なFPSでいうところのLトリガーやL2ボタンで行う覗きこみ動作は若干のクセがある。というのも、本作の覗きこみ動作はアナログ入力が反映される仕組みとなっているため、Lトリガー(orL2ボタン)を少しだけ押し込んだ場合、わずかに覗きこむ程度のズームとなり、最大まで押し込むと一人称視点での覗き込みへと変化するようになっていた。視点のズームに合わせて視界範囲も狭まる仕組みとなっているので、敵との距離や自分の立ち位置などに合わせて調整する必要がある。

 本作の特徴のひとつである“バイルモード”についても触れておこう。プレイヤーが操作するキャラクターは、“ゾンビバイル”と呼ばれる近接武器を所持している。このバイルを装備しているあいだは近接攻撃しかできないが、敵との距離が一定の間合い内になると一撃必殺の攻撃をくり出すことが可能だ。

 バイルによる攻撃が可能な間合いのになると、倒そうとしている敵キャラクターのモデリングにオレンジ色のフレームが描写されるようになるので、あとはRトリガー(orR2ボタン)を押すと一気に間合いを詰めて攻撃。敵の背後から忍び寄ってバイル攻撃を決めたときの“してやった感”はかなりのもの。

 といった感じでもろもろのシステムを頭に入れ、実際にゲームをプレイしてみた。


 体験会最初のマップは“トライセルHQ”。ハイテク企業のオフィスといった感じのフィールドで、階段を使用すれば異なるフロアへと移動できる高低差のあるマップだ。

 お互いのスタート位置は直線距離だとそんなに離れていないのだが、フロアの構造が若干入り組んでいるため、まさに室内戦といった感じの銃撃戦が展開される。また、地面にはダクトが張り巡らされている場所があり、丁寧に索敵をしなければ気づかぬうちに背後を取られて“ゾンビジャマー”を破壊されてしまうといったことも。やはり周囲の警戒は怠らないようにしなければならない。

 かといって、警戒し過ぎると動きが低調になってしまうため、全然敵と遭遇しないといった状況も発生する。しかし、本作はタイムアップが近づくと全プレイヤーの位置が表示され、対戦相手を発見できるような工夫がされていた。つまり、ラウンドの引き分け狙いは難しく、決着がつきやすいシステムとなっていた。

 つぎのマップは“キジュジュ自治区12区域”。若干広めではあるが、遮蔽物となるトタンでできた建物が多数あり、近~中距離での銃撃戦がメインとなるフィールド。

 今回の体験会で使用できたショットガンとサブマシンガンは、このマップと相性がよく、カバー状態で待ち伏せし、敵が現れたら一気に攻勢に出るといったスタイルでガツガツと敵を倒すことができる。

 スモークグレネードを使うことで敵から視認されにくくなるし、囮としても活用することで敵の背後を積極的に取りに行くことが可能だ。

 最後のマップは『バイオハザード4』の“発端の村”。中央が開けているため、マップの端にある小道を利用しようとすると、同じ考えの敵と遭遇しやすく、グレネードの投擲合戦となりやすい。だが、ひとたび敵の側面を取ってしまえばかなり有利に戦局を進めることができるため、あえて銃撃戦に見を投じるハイリスク・ハイリターンな戦いかたもできる。

 また、建物の屋根に上がると広範囲を見渡すことができるため、チームのリーダー役となる人は屋上で索敵をして敵の位置情報を味方に伝えるというチームプレイも可能だ。なお、残念なことにこのマップでは『バイオハザード4』を代表する例の空耳はない模様だ。

 なお、本体験会はPC版を利用しているということでマウス+キーボードという、FPSにおいての鉄板の組み合わせでのプレイをスタッフにお願いして試させていただいたところ、かなり快適に銃撃戦を楽しむことができた。

 といった感じで、ザックリではあるがプレイ時の印象をザザッと書きなぐってみた。その正直な感想を述べるならば「お、これ楽しいじゃん」である。というのも、昨今のFPSやTPSと比べて小難しいテクニックを必要とせず、純粋に撃ち合いを楽しむことができるからだろう。

 ただ、今回使用できたショットガンとサブマシンガンは銃身のブレがほとんどなかったため、エイミング勝負になりがちという点は少々気になる。そのぶん、攻撃力は低いものだとは思うが……。

 とはいえ、開発途中のタイトルであるわけなので、この辺は発売に向けてもっとブラッシュアップされていくだろうと期待しつつ、さっそく予約するBRZRKであった。

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