ブラックホール(左の円盤中心の黒い穴)から噴出するジェットの想像図(国立天文台提供)
共同通信社

 太陽の60億倍の重さがある超巨大ブラックホールから、ジェットと呼ばれるガスが光速に近いスピードで激しく噴き出しているのを観測したと日本と韓国の共同研究チームが12日、発表した。ブラックホールの謎の一つであるジェットが生まれる仕組みの解明に役立つ成果という。

 観測したのは、地球から5440万光年離れたM87銀河の中心にあるブラックホール。ジェットの長さが5千光年もあることが知られている。

 チームは、国立天文台が岩手県や鹿児島県、沖縄県などで運用する電波望遠鏡4台と、韓国にある3台の計7台で合同観測を実施した。

全文を表示