卒業式が行われる府中緑ケ丘中に登校する生徒=12日朝、広島県府中町
共同通信社

 昨年12月、万引したという誤った記録に基づいて進路指導を受けた後に自殺した中3男子生徒=当時(15)=が通っていた、広島県府中町立府中緑ケ丘中で12日、卒業式が開かれた。生徒の卒業証書を用意し、坂元弘校長は式辞で「帰らぬ人となってしまい、まさに痛恨の極み。(生徒は)今もここにおり、一緒に卒業していくと考えている」と述べた。

 生徒の両親が出席し、同級生が遺影を持って入場。冒頭に全員で黙とうした。

 坂元校長によると、席には遺影を置いた。証書は終了後に両親に手渡された。