日本にいて一番すごいと思うのは、技術ではなく「生きてるって感じられること」・・・在日中国人の声 | ニコニコニュース

日本にいて一番すごいと思うのは、技術ではなく「生きてるって感じられること」・・・在日中国人の声
サーチナ

 日本を旅行で訪れた、あるいは日本で生活している中国人が「日本ってすごい」と感じる部分があるとすれば、大体は進んだ技術と行き届いたサービス、モラルの高さといったところだろうか。中国メディア・海外網は11日、日本での生活でもっとも印象深いのは「自分が生きていると感じられることだ」とする文章を掲載した。

 文章は、「日本は先進国であり、科学技術が優れているのは言うまでもない。しかし、もっとも深い印象を受けるのはやはり人の心優しさであり、自分が『生きている』と本当に感じさせてくれることだ」としたうえで、日本の優れた点を列挙した。

 まず挙げたのは、弱者に対する思いやり。電車では車いすの人が利用しやすい設備が作られているのみならず、駅員が付き添って乗降者のアシストをしてくれると紹介。また、店舗やホテル、交通機関における盲導犬の入場に対する理解も進んでいることを伝えた。

 続いて、「おひとりさま」にとって非常に優しいことを挙げた。中国ではレストランは社交の場であり、1人で入ると周囲からじろじろ見られるのに対し、日本は「1人客にもっとも友好的な国」とし、1人用の定食メニューが豊富なうえ、1人用の席も多く用意されていると紹介している。また、街の清潔さ、非常口などの避難経路指示、田舎の小さな店でも価格表示がされているなど細かい部分に気を使っていること、自動販売機をはじめとするインフラがよく整っていることを併せて示した。

 そして最後に、日本での生活は中国の古典「礼記」に描かれた「大同社会」を想起させるとし、「われわれの先賢が渇望した大同社会が今では、異国の島国で根付いているようだ」と評した。

 生活における不条理、人間関係における不満などなど、日本で生きていくなかでも「生きにくい」と感じる場面は多々ある。ただそれは中国や外国における「生きにくさ」とは違うものかもしれない。ある人によっては「中国の方が楽に生きられる」と考える人もいるだろう。「生きている」と思うポイントがどこにあるかによって、答えは変わってくるのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)