宮崎大などの研究チームは、ゴルフ場や造園で利用される日本芝のゲノム(全遺伝情報)を解読した。遺伝情報を活用することで育成期間を短くできるほか、高温や低温でも育つ新品種の開発につながると説明している。15日付の英科学誌電子版に発表した。

 宮崎大によると、日本芝は国内で45品種が登録されている。ほこりの飛散や温度上昇を防止でき、2020年東京五輪に向けた施設整備で注目が高まっている。

 ゲノムは、遺伝情報を担うDNAに含まれる塩基対の全配列を指す。宮崎大は、かずさDNA研究所(千葉県木更津市)と協力し、3種5系統のゲノムを解読した。

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