常岡氏、「犯人側は手詰まり」=安田さん動画公開、身代金狙いか | ニコニコニュース

 シリアに入国後、行方不明となっているフリージャーナリストの安田純平さん(42)とみられる男性の動画がインターネット上に公開されたことについて、友人のフリージャーナリスト常岡浩介さん(46)は17日、「犯人グループが手詰まりになり、根比べに入っている状況。根比べになれば安田君が有利だ」と語った。

 安田さんとみられる男性は、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」に拘束されているとみられる。昨年、シリアに渡航した日本人2人を殺害した過激派組織「イスラム国」(IS)は、映像を公開することで残虐性を誇示し、存在感を高めようとする姿勢が見られた。だが、ISと敵対するヌスラ戦線は、こうしたやり方とは一線を画している。

 常岡さんは「ヌスラは、ISと同じことはできないという立場。動画の中で殺害予告は出ていない」と指摘する。動画で身代金要求はないが、常岡さんは公開の背景として「日本政府に身代金を払ってほしいという犯人グループの願望を、あのような形で表現している」と分析。「何もできないから動画を公開した。放置しておくのが一番良い作戦だ」と語った。安田さんは過去にイラクで武装勢力に一時拘束されたことがあるため、「普通の人なら参ってしまうだろうが、安田君なら大丈夫だろう」とも話した。