【カイロ共同】内戦が続くシリア北部で支配地域を広げた少数民族クルド人勢力は17日、連邦制の施行を一方的に宣言した。ロイター通信が報じた。自治権の獲得を主張しているもようだ。シリア外務省は国営通信を通じて声明を発表し「シリアの領土的統一と国民の統合を危うくする」と非難、憲法に違反しており宣言に実効性はないと強調した。

 アサド政権と反体制派との一時停戦が発効し、和平協議が再開した時期の宣言には、内戦後のシリアで優位を確保するクルド人勢力の狙いがうかがえる。国境を接するトルコ政府はクルド人の分離独立問題に神経をとがらせており、強硬な反応を示しそうだ。

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