犠牲者、1人は65歳女性=山陽道トンネル事故―広島県警

 広島県東広島市の山陽自動車道トンネル事故で、死亡した2人のうち1人の身元について、県警は17日、同県竹原市の会社員丸岡節枝さん(65)と発表した。死因は脳挫傷だった。

 県警などによると、丸岡さんは頭を強く打ち、東広島市の病院に心肺停止状態で運ばれ、間もなく死亡が確認された。丸岡さんの車は、前と後ろが大破していたという。

 事故では、丸岡さん以外にも、トンネル内にあった車から性別年齢不明の1人が焼死体で見つかっている。遺体の損傷が激しいことから、県警はDNA型鑑定などで身元の特定を進めるとみられる。

 県警によると、事故は同日午前7時半ごろに起きた。山陽道下り線の八本松トンネル内で、車12台程度が絡む衝突が起き、うち5台から火災が発生。丸岡さんを含む68人が病院に搬送された。ほとんどが軽傷という。