広島県府中町立府中緑ケ丘中3年の男子生徒=当時(15)=が昨年12月、万引したという誤った記録に基づいて進路指導を受けた後に自殺した問題で、亡くなった男子生徒や両親との面談でのやりとりについて担任が一切記録を作成していなかったことが17日、取材で分かった。学校は担任の記憶を基に調査報告書をまとめていた。

 坂元弘校長によると、担任は11月中旬以降、男子生徒と計5回面談。亡くなった当日の昨年12月8日に両親と三者面談をしたが、これらのやりとりを一切、記録していなかった。同校に面談記録の作成を求める内規はなく、坂元校長は「メモがないと聞き驚いた」と話している。

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