鹿児島県で行われた民間フェリーを使った輸送訓練=2015年11月(防衛省統合幕僚監部提供)
共同通信社

 防衛省は17日までに、武力衝突など有事の際に人員や武器の輸送に民間フェリー2隻を使うための事業契約を、フェリーを所有する民間会社など企業連合が設立した特別目的会社と締結した。契約は11日付。

 有事の際、運航は自衛官に加え、予備自衛官に任官した民間船員も担う計画となっており、船員組合からは「事実上の徴用だ」と反発する声が上がっていた。

 防衛省によると、2隻は、津軽海峡フェリー(北海道)の「ナッチャンWorld」と新日本海フェリー(大阪)の「はくおう」。特別目的会社「高速マリン・トランスポート」(東京)が運航、管理を行う。