防衛大学校の卒業式に出席した安倍首相=21日午前、神奈川県横須賀市
共同通信社

 安倍晋三首相は21日午前、防衛大学校(神奈川県横須賀市)の卒業式で訓示し、集団的自衛権行使を可能とする安全保障関連法の29日施行を控え「新しい任務でも、現場の隊員たちが安全を確保しながら適切に実施できるよう、あらゆる場面を想定し、周到に準備しなければならない」と強調した。

 卒業生は419人(うち女子31人)。任官辞退者は47人と過去4番目の多さで、昨年の25人の2倍近くに上った。防衛省関係者は、民間の雇用環境改善を理由に挙げるが、安保法成立が影響した可能性がある。

 419人のほかにカンボジア、インドネシアなどの留学生計20人が卒業した。