心理学者が伝授!未練がましい相手かどうかわかる簡単な質問 | ニコニコニュース

心理学者が伝授!未練がましい相手かどうかわかる簡単な質問
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付き合っていた人と別れたあと、すぐに自分の気持ちの整理をして次の一歩を踏み出せる人とそうでない人がいる。「教えて!goo」「未練を残しやすい人と残さない人の違い」という質問が寄せられた。これに対しユーザーからは、「私は本気で愛した人一人だけは今のとこ永久保存です。他の男性は上書き保存どころか別れた時点で無関心だから削除です」(mi0520kichanさん)という女性の意見や「僕がその未練を残すタイプの男なんだけどさ。別れ方とかも関係あるのかなぁ……って気はする」(Tori_30さん)という男性の意見があった。では、未練を残しやすい人と残さない人にはどのような違いがあるのだろうか。心理学者の内藤誼人先生に聞いた。

■未練と密接に関係するもの

「心理学では、『未練』ではなく『後悔のしやすさ』という言葉を使うので、説明もこの言葉でしていきますね。オランダにあるロッテルダム大学のピーター・ムーリッスが、後悔のしやすさと性格の関連を調べました。これによると、『抑うつ』、『神経質』、『心配性』の3つの性質が後悔のしやすさと関連があるという結果が出ました。ここから言えるのは、悲観的になりやすい人ほど後悔をしやすくなる一方、楽観的な人にはその傾向があまりないということですね」(内藤先生)

後悔のしやすさは、人間的な性質と密接な関係にあるらしい。悲観的な人ほど、相手への未練を残してしまうようだ。だが、これから自分が交際する相手が、もし以前に付き合っていた人への未練を持っていたとしたら何とも悲しいこと。後悔しやすいタイプかどうかを見分ける方法はないのだろうか。

■簡単な質問でわかる後悔のしやすさ

「簡単な質問を投げかけてみればわかります。たとえば『今年の入学式シーズンは桜で満開になると思う?』と聞いてみてください。そこで『桜は散ってしまっているよ』というような返答をする人は、物事を悲観的にとらえやすいと考えられます。反対に『桜が満開だよ』という返答をする人は楽観的な人が多いと考えられます」(内藤先生)

もちろん、この答えの背景に気候的なことなどの論理的な根拠がある場合は別だろう。

ここまで話を聞いていると、悲観的な人は別れた恋人への未練を残しやすく、リスクばかりに目を向けた考え方をするなど、マイナス面が目立っているように思える。プラス面はないのだろうか。

「悲観的な人は、過去の失敗から学習することができる人でもあります。自分の経験から危険を予知して回避することができるのです。また、騙されにくく頼りがいのある人でもあります」(内藤先生)

別れた恋人をなかなか忘れられない人は、後悔しやすく悲観的な傾向がある反面、慎重に生きていく力を持つ可能性があるとのこと。交際相手が過去の恋人のことを引きずっているのは悲しいが、その分だけ自分との日々をうまく進めてくれる相手なのかもしれない。今恋人がいる人は、その相手に以前の恋に未練を持っていることがわかっても、むやみに不満をぶつけたりしないほうがよいだろう。

●専門家プロフィール:内藤 誼人


心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。「すごい!モテ方」(廣済堂)、「ヤバい出世学」(大和書房)他、著書多数。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)