観覧車、扉閉めずに1周=遊園地を当面休業―名古屋市

 21日午後3時35分ごろ、名古屋市千種区の東山動植物園の遊園地で、幼児から中学生の男女4人が乗った観覧車(高さ36メートル)のゴンドラの扉が開いているのに、子供らの母親が気付いた。市によると、母親は係員に運転を止めるよう頼んだが、観覧車はそのまま1周。4人にけがはなかった。

 遊園地では同日午後3時ごろ、車両型の乗り物で坂を下る遊具でも、3台が衝突する事故が発生。30代の女性1人が腰の痛みを訴えた。市などは当面、全ての遊具の営業をやめ、安全点検を行うことを決めた。

 市東山総合公園管理課によると、観覧車では、女性係員(66)が扉を閉め忘れた。扉が開いている場合は逆回転させて客を降ろす手順になっていたが、「他の客も乗っており、どう対応していいか分からなくなった」と説明したという。