台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業がシャープ買収をめぐるこれまでの協議でシャープ出資の2000億円減額を求めていたことが22日、分かった。現在はシャープと主力取引銀行のみずほ銀行、三菱東京UFJ銀行は鴻海の要求に対し、当初予定した4890億円を1000億円程度減らす案で決着を図る方向で最終調整している。将来負債となる恐れのある偶発債務と2016年3月期業績悪化への懸念が要因。

 鴻海は主力2行にシャープへの新たな融資枠3000億円を設定することも求めている。シャープと主力行は今週、詰めの協議を行う。