国際金融経済分析会合の第3回会合を終え、報道陣の質問に答えるポール・クルーグマン米プリンストン大名誉教授=22日夜、首相官邸
共同通信社

 政府が22日開いた国際金融経済分析会合の第3回会合で、ポール・クルーグマン米プリンストン大名誉教授は世界経済の現状を「非常に困難な状態だ」と述べ、2017年4月に予定する消費税増税の延期を提言した。初回会合のジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授に続き、共にノーベル経済学賞を受賞した米経済学界の重鎮2氏が予定通りの増税に反対を表明したことになる。安倍晋三首相の増税判断に影響を与えそうだ。

 政府は分析会合の議論を5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に活用する考え。