イチゴ入りブタの角煮、オレンジ入りスペアリブ……食欲がうせる中国学食の「キテレツ創作料理」 | ニコニコニュース

イチゴ入り中国式ブタの角煮……食欲がうせていく
日刊サイゾー

 日本では、酢豚に入ったパイナップルの存在が論争になることがあるが、中国でも中華料理をめぐって同様の議論が起こりつつあるようだ。

 湖南省にある湖南大学では、今年に入って学食で奇抜なメニューが続々と生まれ、学生ばかりでなく中国中で話題になっているのだ。「新浪新聞」(3月15日付)によると、湖南大学の学食では今年に入り、パイナップル入りパイコーハン(ブタのスペアリブご飯)やオレンジ入りスペアリブなど、見た目も残念なキテレツ料理が相次いで学食のテーブルに並んでいるという。

 さらに、数日前にもイチゴ入り紅焼肉(中国式ブタの角煮)が学食の新メニューとして加わり、学生が撮影したと思われるその写真がネット上で拡散され、中国の大手メディアも取り上げるなど注目を集めている。地元メディアがこのメニューを考案した学食の担当者に話を聞くと、創作の経緯を次のように語った。

「果物と肉の組み合わせは意外にも学生からの評判は良く、大体いつも30分で売り切れとなります。今回のイチゴ入り紅焼肉は、イチゴには胃腸の調子を整える効果があるため、角煮と合わせてみたのです。見た目は非常に悪いのですが、甘酸っぱく軟らかくなるまで煮た豚肉とすがすがしいイチゴの風味のハーモニーは一食の価値ありです。価格は1食6元(約100円)です」

 とはいえ、これを見ただけで食欲をなくす人が多いようで、中国版Twitter「微博」には「色がヤバい! 全然食べる気がしない」「お願いだから一緒にせず、別々に出してくれ」「俺の大学でもバナナの唐揚げとかやってる。大学がこぞってキテレツ料理を創作しているのか」などなど、多くのコメントが寄せられた。

 奇抜なメニューを考案するのはいいが、果物は加熱処理をすると栄養素が破壊されてしまうと指摘する声もあった。同学食では、近日中に「バナナ入り鶏唐揚げ」を提供することも発表している。果物と肉の組み合わせというトレンドは、今後もしばらく続きそうだ。
(文=青山大樹)