ヤクルト、阪神、ソフトバンク3球団は22日、野球に関する選手間の現金授受問題の調査で新たに判明した事実を公表した。

 ヤクルトは、一部選手が高校野球を賭けの対象にしていた。甲子園大会決勝の勝敗と点数を予想する形式で、昨夏は約10人が1人1万円を出して参加。また、公式戦でのドーピング対象試合で、べンチ入りメンバーから1人5000円を集めて検査を受けた2人に食事代と称して渡していたことも分かった。同球団では16日までに実施した全選手への面談の結果、円陣での「声出し」による選手間の現金のやりとりは否定していた。

 阪神でも、20人弱から高校野球を対象としたくじをしたと申告があった。くじは非予想型で1口5000円。2008年限りでやめていたが、約3年前から再開していたという。ヤクルトと同じく、公式戦のドーピング検査でも現金授受があり、検査対象外の選手から1万円ずつを集め、検査を受けた2選手に渡していた。

 ソフトバンクは、球団スタッフや職員が高校野球を対象にくじ引きで金銭のやりとりをしていたと明らかにした。