日本人の言葉に偽りはなかった! 東日本大震災への支援に対し「感謝と恩返しをきっちり実行、それが日本だ!」=台湾メディア | ニコニコニュース

日本人の言葉に偽りはなかった! 東日本大震災への支援に対し「感謝と恩返しをきっちり実行、それが日本だ!」=台湾メディア
サーチナ

 Yahoo!台湾・奇摩はこのほど、2011年の東日本大震災に対して、台湾から多くの支援が寄せられたことに対して、日本では次々に感謝と「恩返し」の表明があったが、日本人はその通りに実行したと驚きを示す文章を発表した。

 文章は冒頭部分で、2011年3月11日に日本で大地震が発生すると、台湾では直ちに日本支援の動きが始まったと振り返った。3月18日に台湾のテレビ各局が共同で、募金活動の番組を放送。1晩で20億台湾ドル(約69億円)の募金が集まったという。

 台湾からの支援に対して、日本ではインターネットに感謝や「恩返し」の表明が相次いだ。文章は「5年が経過し、日本人はだれもが思わなかったほど本当に、(感謝や恩返しを)実行した」と紹介した。

 文章はまず、「本当にあらゆる方法だった」、「日本でも台湾でも、そして海でも」として、日本人による「台湾への感謝表明」の例を挙げた。

まず、日本の一般人の呼びかけに応じ、台湾紙の「聯合報」と「自由時報」に「ありがとう台湾。あなたの愛の心に感謝します。私たちは永遠に友だちです」と表明する意見広告を掲載と紹介。

 2011年9月には、日本人有志が沖縄諸島から台湾までを52時間をかけてわたる「感謝の遠泳」を実行。震災から1年が経過すると、日本政府・観光庁は「私たちは元気です。台湾、ありがとう」と題する広告を、台湾のテレビで1週間にわたって放送。多くの台湾人が感動したという。

 さらに13年に日本で開催されたワールド・ベースボール・クラシックの日台戦では、多くの日本人観戦者が観客席で「謝謝台湾」などと書かれたプラカードや布を示した。文章は、日本人の台湾に対する感謝が、テレビで世界に伝わることになったと評した。

 江ノ電の鎌倉駅長は駅構内に、「東日本大地震の際の大恩は永遠に忘れられません」と表示して、台湾人を歓迎した。

 文章はさらに、大阪のあるお好み焼き屋では店主が震災から5年が経過した現在も、客が台湾人と知ると、東日本大震災発生時の台湾への感謝を、中国語で手書きしたメモを渡し続けていると紹介した。

 文章は次に、日本人による「恩返し」に触れた。台湾で発生したあらゆる緊急事態に、日本人は全力で恩返しを続けていると説明し、台湾・新北市内の遊園地で2015年6月に、イベントで用いたカラーパウダーが引火して12人が死亡した約500人がやけどを負った火災では、医療用品を扱う日本企業の富士システムが、高価な治療用特殊ガーゼを東日本大震災時の台湾からの支援に対する恩返しとして寄付したと紹介した。

 さらに、今年(2016年)になって台南市が大地震に見舞われた際には、日本政府は真っ先に救援物資を送り、民間団体も募金運動を開始し、多くの民衆が応じたと論じた。

 文章は最後の部分を「5年前、台湾は1度だけ日本に善意の手を差し伸べた。そして台湾は5年間、さらに多くの暖かさを(日本から)受け取った」として結んだ。

**********

◆解説◆


 東日本大震災の時、台湾の人々があれだけ親身になって日本を支援してくれたのは、1999年9月21日に台湾中部で発生した「921大地震」の際、日本政府が台湾外からとしては最大規模の救助隊を、しかも世界で最も早く台湾に派遣したなど、日本からの大きな支援に対する感謝の気持ちが、台湾人の心に深く刻まれていたからとの指摘もある。

 いずれにせよ、大災害や大事故が発生した際には、互いにできる限りの支援をしようという気持ちが、日本と台湾の人々の間で根付いたことには違いないだろう。

 ただ、「美談に水を差す」ようで恐縮だが、日本と台湾が「なんの問題もなく相手を受け入れている」わけではないことは、はっきりと認識しておくべきだ。

 尖閣諸島について、「本来は台湾領」と考えている台湾人は多い。むしろ多数派だ。慰安婦問題についても、問題視する台湾人は多い。「日本軍将兵」として第二次世界大戦に参加した台湾人に対する補償がないことに対する批判も根強い。

 一方の日本には、日台が尖閣諸島周辺海域の台湾漁船操業にかんする「取り決め」を批判する漁業関係者などもいる。台湾が現在も「原発事故による汚染」を理由に、日本産の食品の輸入を厳しく制限していることに、納得がいかない日本人も多いのではないか。

 日本と台湾の間に育まれた「善意の応酬」が、日台間のさまざまな問題を「帳消し」にするものでないことは、言うまでもない。さまざまな意見対立がありながらも、それらを話し合いで解決に結びつけるための「土台整備」のひとつと理解すべきだろう。(編集担当:如月隼人)(写真はYahoo!台湾・奇摩の上記文章掲載ページのキャプチャー。大阪のお好み焼き屋で、店主が台湾人客に渡し続けているという感謝を示すメモ)