シリアに渡航しようとしたとしてトルコ当局に拘束された和歌山県の男性が、県警の任意の事情聴取に対し、「こんなに騒がれるとは思わなかった」などと話していることが25日、捜査関係者への取材で分かった。携帯電話などの所持品からも過激派組織「イスラム国」(IS)との関係はうかがえず、県警は聴取を打ち切った。

 捜査関係者によると、男性はトルコに入国した目的について、「日本での生活が嫌になった」などと説明している。内容に変転している部分もあり、県警は男性が所持していた携帯電話も調べたが、ISとのつながりや、思想的な傾倒を示すものは見つからなかったという。