破壊される前のパルミラ遺跡=2014年7月(共同)
共同通信社

 【カイロ共同】シリア国営テレビは25日、アサド政権軍が過激派組織「イスラム国」(IS)から中部パルミラを奪還したと報じた。世界遺産のパルミラ遺跡も掌握しつつあるもようだ。周辺ではISとの激しい戦闘が継続しているが、政権側は大きな成果として誇示している。

 国営テレビは「政権軍が民兵組織と共に、パルミラの城壁を制圧した」と伝えた。現地からの映像は、城壁付近から見下ろしたパルミラ遺跡の遠景を映し出した。同遺跡の象徴である列柱道路のような建造物も見えた。

 ISは昨年5月にパルミラ市街地の全域を制圧。パルミラ遺跡も制圧し、神殿などの破壊を繰り返した。

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