児童虐待の通報や相談を24時間体制で受け付ける児童相談所の全国共通ダイヤル「189」の実態調査をしていた厚生労働省は29日、運用を始めた昨年7月から半年間に全国で月平均約2万6千件の電話があったのに、9割近くが音声ガイダンスの間に切られ、実際に児相が受けたのは月平均2963件にとどまっていたと明らかにした。

 ガイダンスは冒頭の説明や相談者の郵便番号を打ち込むなど平均約70秒あり、長く手間がかかることが切られる原因とみられる。厚労省は4月1日から約30秒に短縮する方針で「今後も利便性向上のための抜本的な改善策について検討を続ける」としている。

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