欠陥エアバッグ問題に揺れるタカタが、9月ごろをめどに資本増強する方針を固めたことが28日、分かった。今後、リコール(無料の回収・修理)費用の負担が膨らむ可能性が強く、財務の悪化が避けられないため。主要取引先のホンダなど自動車メーカーも含め、出資を求める企業の選定を進めるとみられる。

 ただ、ホンダなどは経営支援に慎重な姿勢を崩しておらず、出資交渉が難航する可能性もある。

 リコール対象はすでに全世界で6千万台規模に達し、費用は全体で少なくとも数千億円に上る見通し。自動車メーカーとの協議を控えるタカタは、支払いに備えて資本増強が必要と判断したとみられる。

全文を表示