NYに東北の歌声響く=震災5年で日米合唱団

 【ニューヨーク時事】東日本大震災から5年の節目に合わせ、ニューヨークのリンカーンセンターで29日、山田あつし氏(52)指揮によるクラシックコンサートが開かれた。被災地を中心とする日本の高校2年生と、米国の大学生から成る約210人の合唱団がマーラーの交響曲「復活」に合わせて熱唱し、客席は満場の拍手に沸いた。

 被災地の高校生らによる合唱はニューヨークを中心に毎年行われ、今年で5回目。山田氏率いるフィルハーモニア・オーケストラ・オブ・ニューヨークの演奏に、福島県立橘高校や岩手県立久慈高、宮城県仙台三桜高、埼玉県立川越高の各合唱団と、宮城県名取市の団体「名取こどもミュージカル」出身の高校生が参加。米国からはカレッジ・オブ・ニュージャージーの学生合唱団81人が参加した。