27日、ベルギーの首都ブリュッセルのテロ犠牲者追悼会場に詰め掛けた右翼のデモ隊(ロイター=共同)
共同通信社

 【ブリュッセル共同】ベルギー同時テロの犠牲者を悼むため、市民らが集まっていた首都ブリュッセルの追悼会場の広場に27日、極右など数百人の集団が乱入した。男らは「イスラム教徒は出て行け」などと移民排斥のスローガンを叫びながら市民らに物を投げつけるなどし、排除のため機動隊が投入される騒動となった。

 ベルガ通信が伝えた警察などの話によると、男らはサッカーのフーリガン。街路で破壊行為をしたなどとして、十数人が拘束された。

 昼すぎから多くの人が広場に集まっていた。そこへ集団が現れ、ナチス・ドイツ式の敬礼をしたり、火を付けた発煙筒のようなものを市民らに投げたりした。