除染廃棄物、4月から本格輸送へ 環境省、中間貯蔵施設に

 東京電力福島第1原発事故に伴う福島県内の除染廃棄物をめぐり、環境省は同県双葉、大熊両町の中間貯蔵施設予定地に運び込む本格輸送を、来月中旬以降にも実施する見通しであることが29日、分かった。複数の関係者が明らかにした。

 本格輸送は大熊町の仮置き場から始める方向で調整している。

 中間貯蔵施設は同県双葉、大熊両町にまたがる第1原発の周囲約16平方キロに建設し、最大で約2200万立方メートルの廃棄物を保管する。用地取得は25日現在、全体の1%程度の約0・22平方キロにとどまり、難航している。