米倉涼子「幼稚園児みたい」と時代劇撮影を振り返る | ニコニコニュース

「かげろう絵図」に出演する米倉涼子が合同インタビューに登場、作品について答えた
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フジテレビ系では、4月8日(金)に「金曜プレミアム 松本清張スペシャル『かげろう絵図』」(夜9:00-11:22)を放送。政権の悪事を暴くため、奥女中として大奥に潜入する主人公・縫(ぬい)を米倉涼子が演じる。

【写真を見る】米倉は津川雅彦(右)を“心の支え”だったと語った

放送を前に米倉の合同インタビューが行われ、米倉が撮影の感想などについて語った。

――約1カ月京都で撮影をした感想を教えてください。

着物の作法などの決まり事を知らなかったものですから、何もかもが本当に新しくて、100%勉強になりました。殺陣、作法、話し方など、プロの皆さんに身を任せる状態でうかがったので、幼稚園児みたいな感じでした。

――松本清張作品の時代劇ですが、雰囲気等はいかがでしたか?

松本清張さんの作品は“ドロドロしていて、暗くて、でも見応えがあって、スッキリしそうなところがある”みたいな作品が多いのですが、「ドロッとした時代劇を見てみたい、自分でも感じてみたい」と思い、すごく楽しみにしていた作品です。“松本清張感”というのがどういう形になって出来上がってくるのか、私も楽しみです。

――共演者の方についてはいかがでしたか?

心の支えは津川(雅彦)さんでした。時代劇はこういうふうにしておけば大丈夫とか、撮影に踏み入る前の段階で支えになってくれていたのが津川さんだったので、本当に感謝しています。

山本耕史君はもう時代劇の大スターなので、一緒にいると何となく「時代劇ってこういうふうに落ち着いてなきゃいけないんだな」って、私の中で自分が浮き足立っている感じがしました。

私は現代劇が多いので、皆さんいつもお洋服の状態でいるじゃないですか。それが自分も着物を着て世界に入ると時代劇になるんだと、全てが新鮮でしたね。

――台本を読んで魅力を感じたところや、グッときたシーンを教えてください。

好きな人のために尽くすというところ、そのために命を削っても自分は尽くしてしまうという全体のストーリーがすてきだと思いました。私が今まで参加させていただいた作品というのは、闇の先に光が見えないんじゃないかという作品の方が多かったんですが、時代劇だと華やかになると思いました。

ただ、話は一つの悲劇から始まっていくので、松本清張先生らしい作品なのかなとも思いました。人に対する思いやりとか、一家を守るという日本の昔の考え方自体が今にはないものだなと感じました。

――演技で意識していたことはありましたか?

私の場合は早口で、落ち着きがない。それは大河ドラマ(「武蔵 MUSASHI」'03年NHK総合)で何度も注意されていたので、気を付けようと思っていました。大人になったから大丈夫かなとも思ったんですけど、そうでもなくって(笑)。キツく見えるってすごく言われましたね。

――「大奥」のような世界に憧れはあったりしますか?

正直にお話ししますと、今まで時代劇に全然興味がなくて(笑)。どちらかというとミュージカルとか、踊りがあるものなど、生き生きと体を思い切り動かせるものとかに興味を持ってきました。

今回、松本清張作品ということでこの時代劇に出合って飛び込みましたが、「きっと着物は重いだろうし、かつらはつらいだろうし、休み時間も脱げないとかあって大変そうだな」ってイメージを勝手に膨らませていたんですけど、何も知らないまま飛び込んでみると本当にいろんなことが新しくて、知ってくると早く現場に戻りたいと思うようになりました。

やっぱり日本人である限り、時代劇って大事なんだろうなっていうことも何となく思うようになりました。持ち道具さんが持ってきてくださる道具とかにもすごく興味が沸くし、私の知らない世界がこんなにも大きいんだということに、情けない思いと、逆にまだまだ楽しいことがたくさんありそうだという期待と、新鮮な生活をさせていただきました。