<たまゆら〜卒業写真〜>「たまゆら〜卒業写真〜第4部 朝−あした−」 仲よし4人組の卒業式に感涙 | ニコニコニュース

「たまゆら〜卒業写真〜 第4部 朝−あした−」のワンシーン(C)2015佐藤順一・TYA/たまゆら〜卒業写真〜製作委員会
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 広島県竹原市を舞台にしたアニメ「たまゆら」シリーズの劇場版アニメ4部作の完結編となる「『たまゆら〜卒業写真〜』第4部 朝−あした−」(佐藤順一監督)が2日に公開される。「たまゆら」は、写真が好きな女子高生・沢渡楓(さわたり・ふう)と友人との日常を描いたアニメで、2010年にOVAが発売され、テレビアニメが二度にわたり放送された。劇場版は楓たちの高校卒業までの1年間を4部作で描き、今作が最終章。仲よし4人組の卒業と友情の行く末を中心に物語が展開していく。

 少し内気で写真が大好きな女の子・沢渡楓(声・竹達彩奈さん)は、高校を卒業して別々の道を歩むことになっても、大好きな街で大切な友だちと過ごす時間は変わらないと思っていた。しかし、幼なじみの塙かおる(声・阿澄佳奈さん)に言われた言葉で自分の本当の思いに気づく。そして、いよいよ卒業のときが近づき……という展開。

 高校入学を機に、父親との思い出の街である広島県竹原市へと引っ越してきた楓が、かおると再会し、新しい親友の岡崎のりえ(声・井口裕香さん)や桜田麻音(声・儀武ゆう子さん)と出会い、さまざまな経験を重ね成長してきた高校生活も、ついに卒業を迎える。足かけ5年にも及ぶ仲よし4人組の物語を振り返り、名シーンの数々を思うと感慨深いものがある。劇場版シリーズでは楓らが進路に悩む姿をメインに描いてきたが、根底にあるのは“当然と思って続く日常から一歩踏み出す”ということだろう。そこにはネガティブな意味合いはなく、卒業というかけがえのない出来事が、人を成長させ友情を深化させる。高校生活がどのような結末を迎え、ぽって(楓)がどんな道を選ぶのか。エンディングテーマは坂本真綾さんが歌う荒井(松任谷)由実さんのカバー「卒業写真」。温かくも切ない涙が流れること必至で、ハンカチは必需品かもしれない。2日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で2週間限定で順次公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。