フグの卵巣などを食べた30〜60代の男女8人が食中毒になったとして、名古屋市中保健所は2日、コース料理を出した同市中区の日本料理店「三露(みつゆ)」を営業禁止とした。同店はフグ処理施設の届け出をしていないが、経営者の男性が自らさばいて提供した。

 市食品衛生課によると、同店では1日午後6時半ごろから、会社の仲間で訪れた9人が干物や卵巣の煮こごり、刺し身、鍋などのふぐ料理を食べた。1人を除いて口のしびれ、嘔吐(おうと)の症状を訴え、店を出た後に救急搬送されるなどした。命に別条はないが、4人が入院している。