容疑者指紋検出されず=手紙から、手袋着用か―少女誘拐・埼玉

 埼玉県朝霞市で当時中学1年だった少女(15)が誘拐され2年ぶりに保護された事件で、少女の自宅に届いた手紙やメモから、寺内樺風容疑者(23)=未成年者誘拐容疑で逮捕=の指紋が検出されなかったことが3日、捜査関係者への取材で分かった。

 県警は、寺内容疑者が指紋を残さないよう、手袋をして手紙を投函(とうかん)するなどしたとみて調べている。

 メモは「さがさないで下さい」などと手書きされたもので、少女が行方不明となった2014年3月10日に自宅郵便受けで見つかった。同19日には「元気にしています。しばらくは帰らない」と書かれ、埼玉県上尾市内の郵便局の消印が押された手紙が自宅へ届いた。

 捜査関係者によると、手紙とメモに付いた指紋を採取して調べたが、寺内容疑者と一致するものは残されていなかったという。