​鹿児島県立高校、東大合格で100万円に賛否両論 | ニコニコニュース

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3月30日放送、「バイキング」(フジテレビ)では、鹿児島県立高校の話題。定員割れが続く鹿児島県伊佐市の県立大口高校では、入学者を集めるため、難関校合格者に100万円の報奨金を導入した。ネットでは賛否両論で、調査会社マクロミルが統計をとったところ、73%が反対、27%が賛成だった。

鹿児島県伊佐市の県立大口高校が導入した、東大など難関校に合格した生徒に報奨金100万円を贈呈する制度について。スタジオでの賛否両論は、賛成4人、反対3人だった。賛成派のいとうまいこは「そもそも学校は経営者。経営の政策としては大正解。モチベーションを維持できる上に優秀な生徒も集まる。『お金で釣るのか?』と言ってるのは少し考え方が違う。不適切と思ったら親が学校を変えさせてお金で釣らない大学で東大を目指せば良い」と語った。

現役東大生に意見を聞いてみた。大学院の教育学研究科の学生は「能力に応じた教育を与えるのが公教育の役割なので、お金でインセンティブをつけてこの大学に受かったら高い報酬をあげますとやるのは、教育の役割ではなくて労働料金。それを公教育でやるべきではない」と語った。教養学部2年の学生は「テストで10番以内に入ったらゲームを買ってあげる、というようなやり方で実際に勉強で成績が上がったというのは見たことない。反対です」と反対意見が続いた。一方で、博士課程4年の人は「実際に生徒が勉強して東大に入りたいとモチベーションが上がって、実際に頭が良くなればそれに越したことはない。」と語り、教養学部2年の学生も「お互いにWinWinならいいと思う」、教養学部1年生は「良い人材を鹿児島に還元できるという意味で、投資する価値はある」などの賛成意見も多くあった。東大の割合で見てみると、賛成派は58%、反対派は42%だった。

大口高校では、この制度の導入前は入学者はわずか56人だったが、導入後1年目は66人、2年目は77人となった。さらに難関大学突破者の数も、導入前はわずか4名だったが、導入後は19名と5倍近くに膨れ上がった。実績は数字として表れているのだ。

MCの坂上忍は反対派で、「競争が始まったらどうなる?大口高校は100万円で、他の学校は200万また他の学校は300万になるかもしれない。大の大人が集まってこれくらいしかでないのかと思った」とコメントしたが、賛成派の北村弁護士は「苦肉の策。結果も出ている。」と語った。