国立科学博物館などは4日、2013年11月から2年以上噴火を続ける小笠原諸島・西之島(東京都小笠原村)で採取した火山灰の分析から、地下3〜6キロに今回の噴火を起こしたマグマだまりがあるとする推定結果を明らかにした。

 同博物館地学研究部の佐野貴司鉱物科学研究グループ長らの研究チームは14年6月、火山灰を採取し、含まれる鉱物や元素などの組成を解析した。その結果、輝石と呼ばれる鉱物に含まれる鉄やマグネシウムの比率などから、今回のマグマだまりが地下約3〜6キロにあり、温度は970〜990度と分かった。