インターネット上に援助交際などを持ち掛ける書き込みをして、2015年に警察から「サイバー補導」を受けた未成年者は、前年比32.9%増の666人に上ったことが4日、警察庁のまとめで分かった。7割超を高校生が占め、18歳未満は21.4%増の533人だった。

 全国の警察では13年10月から、書き込みをした生徒らに身分を隠して接触し、注意や指導するサイバー補導を実施。警察庁の担当者は「金欲しさから安易に性を売り物にしているが、裸の写真を撮られて脅されたり、連れ回されたりするなどの犯罪に巻き込まれる恐れがある」と注意を呼び掛けている。

 同庁によると、666人のうち少女が8割近くの519人で、少年も2割を超えた。高校生が最多の479人(前年比49.7%増)、中学生が74人(同64.4%増)で、最年少は中学1年の12歳だった。

 援助交際目的が全体の71.6%を占め、下着の売買は21.5%だった。