神田うの、嫌われキャラ自覚も「本当は炎上したくない」 | ニコニコニュース

自身の言動がたびたび炎上することへの率直な思いを明かした神田うの (C)ORICON NewS inc.
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 10代はモデルとして、20代からはデザイナーやプロデューサーとしてファッション業界と長く関わってきた、タレントの神田うの(41)。そんな彼女が成功の秘けつを初めてつづった著書『女も“殿”であれ!~UNO式サクセスルール~』(講談社 1200円)が5月10日に発売される。同書の中で、自身の言動がなぜ嫌われるのかを分析している神田に、ORICON STYLEではインタビューを敢行。嫌われタレントゆえの苦労や、メディアでの発言がたびたび炎上することへの思いに迫った。

<同インタビュー>神田うの、社会は“戦場” 女性に辛口エール「主張するなら殿であれ!」

■嫌われキャラに悩んだ時期 夫の一言で決心


 14歳でモデルとしてデビューし、19歳で芸能界へと進出。強気な発言がテレビでクローズアップされ、他人からのいわれのない陰口に苦しめられた。「衝突は起きないんですけど、勝手に嫌われる。週刊誌でどんどん書かれちゃったりする。子供の頃から、どちらかというとかわいがられていてクラスの人気者で、嫌われることはなかったんですけど…」。若い頃は、バッシングへの対処に悩み、毎晩のように泣いていた日々もあった。あるとき夫に「嫌いな方じゃなくて、好きなタレントランキングに入りたい」と相談したこともあったという。そんな時、夫が優しく語りかけた。

「そうすると、君が君らしくいられなくなっちゃうよ。お仕事も、お芝居とかでセリフだけを話す。そして、マニュアルのようなことを言う。高価でおしゃれなものも身につけないで、地味にしなきゃいけない」。その一言で「そこまでしないといけないなら、好きな方のランキングに入らなくてもいい」と心が決まった。

 先日も「神田うのは、嫌われ有名人ランキングで20年間ずっと上位に入っているのに、なぜ消えないのか?」を検証するテレビ番組に出演したのだ、と笑顔で明かす。「20年間のランキングを見ていたら、その時期にワァーって一瞬だけ話題になった女性がランクインしていて面白いですよ。この男性社会の中で、女性が『私はこう思います!』と強く言っちゃうと、やっぱり嫌われちゃうんですよね。だけど、私は自分の意見を言っていきたいというか、発言ができなくなるのはつまらない。性格なんですかね?」と無邪気に笑う。とかく好感度が重視される芸能界で、自分を貫いていくうち唯一無二のポジションを確立させていった。

■嫌われキャラ自負も…本音は「炎上は絶対イヤ!」


 番組での発言やブログの投稿内容が、ネットを中心にたびたび炎上しているが、「私のことを『何だ、コイツ?』っていう人はいると思います。そこに関しては、その人達の好みですから。『どうぞどうぞ』っていうか、目障りだったら観ないでいただけたら」ときっぱり。とはいえ、直接突き刺さってくる鋭い言葉を前に「例えば『ノンストップ』に出た時でも、放送後に周りから『また、炎上になってたよ』って聞くんですけど、具体的な炎上ポイントがわからない。でも、生放送だから発言を取り消せないし…。私、本当は炎上したくないんです。それって結局全部イジワルだから、そんなものは絶対にイヤです!」と意外な本音ものぞかせた。

 神田に続けと、最近では半ば“意図的”に炎上を仕掛けるタレントも少なくないが、「何で、自分から(炎上となる言動を)するの?ちょっと理解できないです。自分から炎上させるって、その人達はドMなんですかね。私はイヤだな」と首をかしげる。しかし「わざと炎上するのって作られているものだから、キレイじゃないと思う。直球じゃなくて、変化球っていうか。プロ野球の世界だったら、いいピッチャーになれると思うんですけどね」と優しく諭した。

 「嫌」という字を分解すると「女」と「兼」になる。モデル、タレント、経営者…と様々な職業を“兼ねている”神田に、その言葉を投げかけると一気に表情が弾けた。「女性が兼ねる…ホントだ、スゴい!ちょっと感動しました」。このほど、不惑からひとつ歳を重ねた“嫌われ界のレジェンド”は、ますます自由にまっすぐと羽ばたいていく。

神田うの


1975年神奈川県出身。幼少期はクラシックバレエで活躍し、14歳で芸能界デビュー。平成7年度ゴールデン・アロー賞新人賞(芸能)受賞。タレント活動と並行して、ドレスや振り袖、ジュエリー、ストッキングなどのデザインをプロデュースし、ファッション業界でも活躍中。現在フジテレビ系『ノンストップ!』木曜レギュラー出演中。