JR東日本は6日、寝台特急「カシオペア」の客車E26系を使用した臨時列車を運転すると発表した。6月以降、土休日を中心に旅行会社のツアー専用列車「カシオペアクルーズ」または「カシオペア紀行」として運行され、期間限定で北海道にも乗り入れる。
寝台特急「カシオペア」は3月19日上野発・3月20日札幌発の列車をもって運行終了。同列車に使用されたE26系は「オール2階建て」「オール個室」の寝台客車(12両編成)で、2階からの展望を楽しめるラウンジカーや食堂車も連結されている。
今回、E26系を使用した臨時列車の6・7月の運転計画が発表された。6月4～7日と7月2～5日は「カシオペアクルーズ」として運行され、上野駅を発車した後、4日間かけて東北地方や北海道を周遊し、上野駅へ戻るクルーズ列車となる。「カシオペア紀行」は上野～札幌間の夜行寝台列車となり、6月11・18・25日と7月9・16・23・30日は上野発札幌行、6月12・19・26日と7月10・17・24・31日は札幌発上野行で運行される。
「カシオペアクルーズ」「カシオペア紀行」ともに時刻表への掲載はなく、駅のみどりの窓口での販売も行わない。ツアー内容は企画・実施する旅行会社によって異なり、乗車するには各旅行会社などに申し込む必要がある。発売時期は4月下旬以降を予定しており、「各旅行会社からの発表をお待ちください」(JR東日本)とのこと。
E26系の臨時列車は8月以降、東日本エリア内を周遊するクルーズ列車・夜行寝台列車として運行。一部期間において北海道への運行も予定されている。
(上新大介)