【ロンドン時事】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)は6日、2015年の死刑執行に関する報告書を公表し、世界25カ国でこの年1年間、少なくとも1634人が死刑になったと発表した。1989年以降の統計上、人数で最大の記録となった。

 国別の執行数は多い順に(1)イラン(少なくとも977人)(2)パキスタン(326人)(3)サウジアラビア(少なくとも158人)。この3カ国で全体の約9割を占めた。

 ただ「最大の死刑執行国」とされる中国は国家機密として人数を公表していない。中国を含めれば実際の執行件数は大幅に増加する見込み。日本は3人だった。