呼吸を意識すれば「リラックス美人」に | ニコニコニュース

220
gooランキング


呼吸の力を利用すれば、いつでもどこでもリラックスできる

1日2万回も行っている呼吸は、交感神経と副交感神経を切り替えるスイッチ。活用すればストレスにも強くなれる。

呼吸は自分でコントロールできる“自律神経のスイッチ”

私たちが行っている呼吸の回数は1日2万回。1回の呼吸はたった数秒で終わってしまう動作ですが、私たちは呼吸によって身体に必要な酸素を取り入れ、活動するためのエネルギーを生み出しています。


この呼吸、身体だけでなく、心にも影響することは、意外に知られていないのではないでしょうか。
呼吸は息を吸う「吸気」と、息を吐く「呼気」の二つに分けられ、それぞれが自律神経の「交感神経」と「副交感神経」に対応しています。
自律神経とは、内臓の働きや血液、発汗、体温など、私たちの意思ではコントロールできない運動をコントロールしている神経のこと。自律神経は、身体を活発にさせる「交感神経」と「副交感神経」で構成されています。
ストレスが多く、忙しい日々を過ごしている現代人は、常に交感神経が優位になっていて、心も身体も緊張した状態になっています。そのため、副交感神経を優位にして自律神経のバランスをとることが大切ですが、自律神経は自分の意思でコントロールすることが難しいもの。この自律神経を唯一、コントロールできるのが「呼吸」なのです。

ゆっくり息を吐くことを意識すれば「副交感神経」をオン

息を吸うことに意識を向け、時間をかけて吸気を行うと「交感神経」が優位になります。反対に、呼気を意識して時間をかけてゆったりと息を吐くと「副交感神経」が優位になります。


ヨガではよく、「ストローを使って息を吐くように」とか、「細く長く息を吐き、身体の中の空気を全部吐ききります」など、吐くことを重視した指導が行われます。これは、息を吐くことで副交感神経を優位にさせて、心を積極的にリラックスさせ、身体をゆるませることにポイントを置いているから。呼吸によって心がリラックスすると、神経系を介して身体の可動領域が広がり、難しかったポーズが簡単に、上手にできるようになったりします。

吸気に関わる筋肉の緊張をゆるめることも大切

いくら呼吸を意識しても、呼吸に関わる筋肉が緊張していては、浅い呼吸になってしまいます。


鎖骨の内側、首の付け根に手を当てて呼吸してみましょう。この部分の下には、酸素を取り込む肺があるので、息を吸うと肺がふくらむのに伴って、手が持ち上がるのを感じるはずです。
この時持ち上がるのは、吸気に関わる筋肉ですが、交感神経が優位になっているとこの筋肉が無意識に緊張してしまいます。そこで大切なのは息を吐くこと。息を吐くと、持ち上がっていた筋肉がゆるみ、肩が自然に下へと落ちていきます。その後で息を吸ってみると、さっきより呼吸が深くなっているのが感じられるのではないでしょうか。

忙しくて余裕がない時、ストレスを感じた時は、吐く呼吸を意識して、リラックスした自分を取り戻してください。

【参考】


『筋膜ボディセラピー』